Adelgeia~今宵もまた星が死ぬ~

same_0001a この本は漫画の部分と画集の部分を併せ持った要素を持っていた為、最初”漫画”と称するか悩みましたが、 さめかわさんの描かれる世界[EoMoAT]の一端や画風を知る為の入門編みたいな位置に属するのではないかなと考えたので 恐れ多くもムックという形式で紹介させて頂きます。

 世界に対する予備知識が無くてもスッと読める一冊に仕上がっているし、主人公であるこの少年が一体どういう境遇であるのかも 本編では確りと触れているため、独立した内容として読む事は可能だと思います。

 

 カラー部分はページ贅沢に使ってるので、 この一冊でもどういう作風の方かも併せて良く分かるかなと。
歴史ものの作風は特に死別ネタが多く、文明や風潮や時代も相まって今に比べたら死ぬことが当り前のような世の中です。 このお話にもその要素が間接的に関わってきます。 世界の無数に散らばった”遺る者”と”死する者”の間にある目に見えない約束や信念、 そのワンシーンを切り取った内容です。

 因みに少年の親に関しても作者Twitterで紹介しているので予備として頭に入っていると又一つ違った感情が込み上がってきます。 お父さんは大変苦労した人生だったけど、生き方としてはとても熱く素敵な人だなと私は思っています。

【2016/05/01:追記】尚、こちらのお話の続きは、2016年4月にて発刊された【ReVersE】に掲載されています。他、季節をモチーフとした短編も掲載されていて、通しで読むと面白い内容の一冊になってますので是非一緒に読んで貰いたいです。


サークル名:鮫樹造船所-SHARK PLANT-DOCYARD  home_icon
お名前:さめかわ しげる 様

※2016年版の情報です

■ELEMENT

    ジャンル:ムック

■POSITION

    ジャンル:画集

■ReVersE

    ジャンル:漫画